今回(第2回)は、起業するにあたって、個人事業がいいのか、法人(合同会社、株式会社)事業がいい
のか悩まれる方も多いと思います。
 個人事業の特徴と法人事業とを比較検討してみましょう。
個人事業の特徴
 個人事業は、事業場の決定をすべて個人事業主一人で行う。事業に成功すれば、利益をすべて自分の
ものにできる代わりに、失敗すれば、損失もすべて自分で補填しなければならない。
個人事業のメリット
 個人事業は、いつでもすぐに始められ、会社等のように設立の登記の手続きや費用などが不要であり、
許可や認可を要するものを除いてどのような事業を行ってもよいし、事業内容を途中で自由に変更できる。
個人事業のデメリット
 会社に比べて社会的信用の面で不利である。また、事業者としての責任も無限責任(個人の全財産を
もって返済する必要がある)である。
 税金などでも、所得が増えた場合、個人よりも法人の方が有利なことが多い。
個人事業と法人事業の比較
・・・・・・・・ 個人事業 法人事業
開業の手続 すぐに始められ、設立登記が不
要で、費用もかからない。
法律に基づいて、会社の設立登記
が必要であり、その手続き等に費
用もかかる。
事業内容 許可や認可を要するものを除い
て事業の制約がないため、どの
ような事業でも行え、自由に事
業内容の変更もできる。
事業内容は定款に定めたものに限
られ、その変更には、認証が必要
となり、変更登記をしなければな
らない。
社会的信用 法人に比べて不利。 社会的信用が大きく、大規模な取
引や借入等の面で有利。
責任の範囲 無限責任 株式会社や合同会社の場合は、出
資額を限度とする有限責任。
利益(報酬) 事業の利益が事業主の報酬とな
る。
役員の報酬は経費となるのが一般
的。
会計 計算書類は作成するが、簡易な
ものでよい。
計算書類として、会計帳簿や決算
書類などの作成が必要。
税金 所得税が課税される。 法人税が課税される。
資本制度 採用されていない(一定の資本
金がなくても開業できる)。
株式会社・合同会社は、1円でも設立できる。
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