今回は、第14回の続きで、貸借対照表の負債の部と資本の部の内容について記述します。
負債の部の内容

T 負債の部は、大きく、流動負債と固定負債に分かれています。

U 流動負債の部には、支払手形・買掛金・短期借入金・その他の流動負債などがひょうじされます。

V 固定負債の部には長期借入金などが表示されます。
流動負債と固定負債の分類基準

T 正常営業循環基準
   主たる営業目的の取引から発生した債務を流動負債とするものです。1年を超えるものであっても、支払手形・買掛金
  は、流動負債に表示します。

U 1年基準
   T以外の負債については、1年以内に支払期限が到来するものは、流動負債、1年を超えて支払期限が到来するもの
  は、固定負債とする基準です。

V 流動負債より固定負債ののほうが資金の流出が遅く、安定的な資金であるといえます。
資本の部の内容

T 資本の部は、資本金と剰余金に区分します。

U 資本金は、株主が拠出したお金のうち、資本金に組み入れた金額です。

V 剰余金は、資本剰余金と利益剰余金に分かれます。

W 資本剰余金は、払込剰余金・合併差益・減資差益からなります。このうち、払込剰余金は新株を発行する際に額面以上
 の価額で発行した場合に資本金に組み入れなかった額をいいます。

X 利益剰余金は、配当や役員賞与を支払った場合に積み立てられる利益準備金と外部流出せず内部留保された未処分
 利益からなります。








次回(第20回)は3月7日になります。
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