今回(23回)は、財務会計と管理会計について記述します。
T 財務会計とは、株主・投資家や債権者に対して、経営成績や財政状態を公表するために証券取引法や商法などの法
により公開を義務付けられている会計です。
U 財務会計は、このように利害関係者が多岐にわたりますので、その間の利害調整を果たすことにもなります。
V 管理会計は、当該企業の経営者にたいして、意思決定や業績管理に役立つ情報を提供する会計です。
W ただし、財務会計と管理会計は、まったく別個のものではありません。実務上は、業績管理のための会計データーを決
算時に財務会計データーとして活用することになります。
X したがって、経営者は、財務会計に基づいて作成された決算書をもとに経営分析を行うこともできます。
Y 決算書は、会社の状態を把握するためには、欠かせないものです。会社の現状を見定めることなく会社経営はできません。
自分の会社の現状を知るためにも、決算書を分析する必要があります。
Z 従業員にたいして、決算書を公開し、現状を理解させ、事業計画書により未来ビジョンを知らせる事も大事です。
そうすることにより、従業員は、自分のやるべきことを理解し、モチベーションを高めることができるでしょう。
[ 金融機関が融資先を格付けする場合、次の二点を審査します。
@ 定量要因
決算書から判断できる数字
A 定性要因
決算書では見ることのできない経営者の経営能力等
\ 金融機関に対しては、必要なときに、決算書、月次試算表を公開できるようにしておく必要があります。そうすることにより
金融機関の評価も高くなります。
次回は、5月2日です。経営分析の基本を予定しています。