今回は、経営分析のなかの趨勢分析の方法について記述します。
T 趨勢分析、聴きなれない言葉だとは思いますが、簡単に言えば「前期、前々期と比べることです」。
U 損益計算書、貸借対照表の数値を、3期あるいは5期、10期と比較し、傾向を見るものです。
V 単年度の決算書だけでは、見ることの出来ない次のような事項を把握することが出来ます。
@ 売上の傾向。伸びているのか、下落しているのか。
A 経費の傾向。全体の額。個々の費用の額について検討する必要があります。
B 利益の傾向。増加、減少。
C 総資産の傾向。
D 個々の資産の傾向、特に売上債権、棚卸については検討が必要です。
E 個々の負債の傾向、特に買掛金、借入金については検討が必要です。
W 上記の事項について、増加の傾向、減少の傾向が見られる場合には、その「原因、理由」を明らかにする必要があります。
例えば、売上が伸びた場合、どの商品がどれだけ伸びたのか、売上が落ちた商品はないのか、全体の売上だけではなく
個々の商品ごとの傾向を把握しましょう。
さらに、販促活動、広告活動についても検討し、今後の指針にしましょう。
次回は、5月23日です。