今回は、収益性の分析について記述します。
T 収益性の分析とは、会社の利益の良否を判定するものです。
U 利益の良否は、利益の絶対額では判断できません。
V 収益性の分析と言うと難しく聞こえますが、元手に対する利益の割合を言います。
W 例えば、ここに、A社、B社ともに利益1億円の会社があるとしましょう。どちらが収益性が高いと判断できるでしょうか。
実はこれだけでは皆目見当がつきません。そこで、総資本を次のように仮定しましょう。
A社 1億円 B社 100億円
X もし皆さんが両社から出資を求められたら、どちらに出資したいでしょうか。たぶん誰もが、A社と答えるでしょう。
Y なぜなら、A社は1億円の元手で年間1億円も利益を出しているのに対し、B社は100億円の元手で年間1億円しか
利益計上できていないからです。
Z もし、計上した利益がすべて配当されるとしたら、ためらわずA社に出資するはずです。A社の経営者は元手を1年間
で倍にするのに対し、B社の経営者は元手の1%しか利益を計上できていません。
[ 収益性分析の基本算式
利益÷資本×100=
次回は、6月13日です。