今回は、売上高経常利益率について記述します。
T 損益計算書の利益は、上から、「売上総利益」 「営業利益」 「経常利益」 「税引前当期利益」 「当期利益」の順に
算出されます。
U 会社の業績を判断するには、「経常利益」までを考慮すればいいでしょう。
V 「売上総利益」は、売上高から商品仕入高あるいは製品製造原価を差し引いた金額です。つまり、付加価値を示す
ものです。
W したがって、売上高総利益率は、高い方がいいということになります。いかに、付加価値を高めるかがポイントになり
ます。
X それでは、具体的にどうすれば付加価値を高めることが出来るのか。売値を上げる、原価を低く抑える、の2つしか
ないと思われます。
Y 売値を上げる、なかなか難しいと言うのが本音です。お客様のニーズとウオンツを把握して、それに答えることが出来
るか、商売人にとって永遠のテーマです。
Z お客様の観察と、お客様からの意見と苦情に耳を傾けるしかありません。
[ 原価を抑える、品質が良く、値段の安い仕入先を地道に探しましょう。
T 「営業利益」は、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた金額です。
U 売上高営業利益率も、高い方が良いです。これを高めるには、経費の見直しが効果的です。不必要な出費は、極力
避けましょう。
T 「経常利益」は、営業利益から財務費用である支払利息を差し引いた金額です。
U 売上高経常利益率も高い方が良いです。
V 売上高営業利益率に比べて、売上高経常利益率が悪い場合は、支払利息が多いと言うことになります。
つまり、借入金が多いということです。
W 無駄な借入は、しないことです。「銀行が貸すと言ったから借りた」と言う社長がたまにいますが、絶対にやめましょう。
T 売上高経常利益率は、会社の業績を判断する上で重要な数値ですが、中小企業の場合は、節税対策上赤字にする
こともありますので、そのへんを、考慮して判断しましょう。
次回は、7月19日です。