今回は、生産性の分析について、記述します。
T 生産性の分析とは、人や物に対する効率性を判断する指標です。収益性が、資本に対する効率性を判断する指標である
こととは、視点を異にします。
U 販売業の場合、売上高から商品原価を差し引いた利益(売上総利益、荒利、付加価値の概念)が1000万円/月のA社
とB社がある場合、
A社 10人 B社 20人としたらどちらが生産性が高いか。
そうです、A社です。1人当りの付加価値が、A社は、100万円 B社は、50万円です。A社の方が、2倍の生産性がある
ということになります。
V 5人以下の会社の場合は、1人当りの売上高で生産性を判断することが多いようですが、やはり、1人当りの付加価値で
判断する方が良いと思われます。
T 今までの生産性分析の説明では、人の生産性を説明しましたが、ここでは、もうひとつの生産性である「物」に対する
生産性を説明しましょう。
U それは、「加工高設備生産性」です。 生産等に投下された資本である有形固定資産でどれだけの付加価値を生みだ
したかを示すものです。
V 計算式は、加工高生産設備=(付加価値÷有形固定資産)×100(%)です。高ければ高いほど生産性が高いという
ことになります
T 人と物に対する生産性のバランスを考えて会社の経営をすることが大切です。機械の導入、人の採用に際しては、効
率性の観点から熟慮する必要があります。
次回は、8月22日(月)です。